熱エネルギーで乾燥

赤外線ランプ豆知識

熱エネルギーで乾燥

熱エネルギーで乾燥 赤外線ランプは、一般的な白熱電球よりもフィラメントの温度を低くなるように設定して赤外線の量を増やしたもののことで、熱を持つ性質があるので食品や塗料の加熱・乾燥に用いられることがあります。エジソンが京都の竹を細く切断して炭素化したものをフィラメントとして使い白熱電球を発明したという話がありますが、この方法で作られた電球は目で見ることの出来る光の割合がとても低くほとんどが熱エネルギーとして放出されていました。

当時は光の量を重視していたためあまり目を向けられていなかったのですが、時代を経て熱エネルギーに着目して開発されたのが赤外線ランプになります。発熱・発光の仕組みがとてもシンプルで製品を設計する自由度が高い上に、他の方式と比べてエネルギー効率が高く使用時の安全性を確保しやすく組み立て作業が簡単になるなど様々な利点があります。また、CO2の排出量が少ないので職場や地球の環境にも優しくなっています。

ハロゲンを使用した赤外線ランプの特徴について

ハロゲンを使用した赤外線ランプの特徴について 「赤外線ランプ(赤外線電球)」とは、赤外線の放射の割合を特に多くした電球のことです。フィラメント(電球や電子管の中にある電流が流れる細い金属線)の温度を照明用の白熱電球よりもやや低くすることで、赤外線の放射が多くなるようにつくられているそうです。暖房や、工業・畜産業などでの加熱、乾燥などで利用されています。
ハロゲン電球を使用した赤外線ランプは、他の熱源には無い特徴をもっています。一つは「熱交換の効率が高いこと」。投入した電力の85%以上を赤外線に変換できるといいます。赤外線の放射源であるフィラメントが、ガラス菅内部に収納されているため、周囲による熱損失を受けることが少ないのだそうです。二つめは「素早い作動がおこなえること」。タングステンを使ったフィラメントは熱容量が小さいので、点灯とほぼ同時にエネルギーの立ち上がり・立ち下がりをおこなうことができます。コントロール性に長け、微妙な熱制御が可能です。三つめは「寿命が長いこと」。電球に封入されたハロゲンガスによる再生循環反応によって赤外線放射をおこなうので、一般の白熱電球のような黒化は抑制されます。これにより長寿命化や寿命末期までの安定した加熱性能維持が実現されています。

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